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相続

「相続した物件の売却」には、相続の手続きと売却の手続きが絡み合うため、通常の不動産売買とは異なる点がいくつかあります。以下に、相続物件を売却する際の流れとポイントをまとめました

1. 相続手続き

まず、物件を売却する前に相続手続きを完了させる必要があります。相続の手続きが済んでいないと、所有者としての売却ができません。具体的な手順は以下の通りです。

手続きの流れ
① 死亡届の提出と相続開始 S様の収入や支出、教育費を考慮し、最適なローンプランをシミュレーションしました。
これにより、現実的な返済計画を提供し、資金計画の透明性を確保しました。
② 遺産分割協議書の作成 住宅購入相続人が複数いる場合、誰がどの財産を受け取るか話し合いを行い、遺産分割協議書を作成します。
相続財産に不動産が含まれる場合、物件を誰が相続するか明確に決める必要があります。
の各ステップ(物件の選定、契約手続き、登記手続きなど)について、詳細かつ分かりやすく説明しました。
必要な書類や手続きの流れも丁寧にサポートしました。
③ 相続登記の申請 相続によって物件の所有権が誰に移ったかを登記します。
相続登記が完了していないと、物件を売却することができません。
④ 相続税の支払い 相続税の申告期限は、相続開始から10ヶ月以内です。
相続税が発生する場合、物件を売却してその資金を相続税の支払いに充てることもあります。

2. 相続物件の売却

相続手続きが完了したら、次に物件の売却に進みます。
この段階では、通常の不動産売却の流れに従いますが、相続物件特有の注意点もいくつかあります。

売却の流れ
① 不動産の査定 相続した物件の価値を確認するため、不動産業者に査定を依頼します。
相続税の評価額と市場での売却価格は異なるため、適正な売却価格を把握することが大切です。
相続物件の資料があれば査定時に必要になることがあります。
② 売却活動の開始 査定額に基づいて売却価格を決定し、不動産会社に売却の依頼をします。
物件の売却活動を通じて、購入希望者を探します。
③ 売買契約の締結 購入希望者が見つかれば、売買契約を締結します。
この際、売買価格や引き渡しの条件などを細かく確認します。
④ 引き渡しと代金受領 売買契約に基づいて、物件を引き渡し、代金を受け取ります。
代金の一部は譲渡所得税や相続税の支払いに充てる場合もあります。

3. 税金関連の手続き

相続物件を売却する場合、以下の税金に注意する必要があります。

① 譲渡所得税 相続した物件を売却すると、売却益(譲渡所得)が発生する可能性があります。譲渡所得は、以下の計算式で求められます。

譲渡所得 = 売却価格 - (取得費 + 譲渡費用) - 特別控除

  • 取得費:相続した不動産の購入価格(評価額)や相続税の一部が取得費として計上できますが、相続した場合は、元の所有者の購入時の価格が基準になります。被相続人が取得した際の、売買契約書の有無などは譲渡所得税を計算する上で、とても重要になります。
  • 譲渡費用:仲介手数料やリフォーム費用、測量費など、売却に直接かかる費用が含まれます。
  • 特別控除:マイホームであれば3000万円の特別控除が適用される場合があります。
② 相続税 相続税の支払いに必要な資金を確保するため、物件の売却が行われることもありますが、相続税を一度支払った後に物件を売却するケースもあります。
この場合、相続税を取得費に加算することができ、譲渡所得税の計算に有利になる可能性があります。
③ 住民税 譲渡所得に対しては、所得税と住民税も課されます。
短期譲渡(5年以内)か長期譲渡(5年以上)かによって税率が異なるため、売却時期に注意が必要です。

4. 抑えておくポイント

① 遺産分割の協議 相続人が複数いる場合、遺産分割の合意が得られていないと売却が難航することがあります。
早めに相続人全員と協議を行い、遺産分割協議書を作成することが重要です。
② 相続登記の完了 相続物件を売却するには、必ず相続登記を完了させておく必要があります。
登記が完了していないと、売却手続きが進められません。
③ 税金の申告と納付 相続税や譲渡所得税の申告は期限が決まっているため、忘れずに申告を行う必要があります。
特に譲渡所得税の特例や控除の適用を受けるためには、適切な手続きが求められます。
④ マーケットを見極める 相続物件の売却タイミングを見極めることも重要です。
売却益を最大化するためには、不動産市場の動向を把握し、適切な時期に売却を進めることが求められます。

まとめ

「相続した物件の売却」は、相続手続きと売却手続きの両方が関わるため、スムーズに進めるためには事前の準備が必要です。
特に税金の手続きや相続人との調整を早めに行い、売却益を最大限に生かせるように進めていくことが成功の鍵となります。

よくあるQ&A

相続した物件を売却する際、どのような手続きが必要ですか?

相続した物件を売却するためには、まず相続登記を行い、所有権を正式に自分名義にする必要があります。
その後、物件の査定や売却方法の選定を行い、売買契約を締結します。また、売却に伴う税金の申告も必要です。

相続税はどのくらいかかりますか?

相続税は相続した財産の評価額に基づいて計算され、遺族控除や基礎控除が適用されます。
具体的な税額は相続財産の総額や法定相続人の数に依存します。専門家に相談することで、適切な税額の把握が可能です。

売却後に発生する譲渡所得税はどう計算されますか?

譲渡所得税は、売却価格から取得費(購入価格や必要経費など)を差し引いた譲渡所得に基づいて計算されます。
特に、相続した物件の場合、取得費は相続時の評価額が基準になります。これに加え、税率は譲渡所得の額によって異なります。

相続人全員が売却に同意しない場合、どうすれば良いですか?

相続人全員の同意が必要なため、協議を行い、合意を得る必要があります。
合意が難しい場合は、遺産分割調停を申し立てることも検討できます。
このプロセスは専門的な知識を要するため、弁護士や専門家に相談することをおすすめします。

相続物件を売却した場合、贈与税は発生しますか?

相続物件の売却自体に贈与税は発生しませんが、相続税の対象となる財産の分割に関して贈与が発生した場合、贈与税がかかることがあります。
特に、相続人が売却代金を他の相続人に分配する際は注意が必要です。
※相続によるご売却の場合、ご自身のご状況によって関連する法律や制度が異なる為、詳細は専門の士業に確認ください。

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